細雪の舞台となった縁の地を訪ねる(前編)
先日、谷崎潤一郎の『細雪』の舞台となった
『倚松庵(いしょうあん)』を訪れてきました。
↑左:間接照明
陽射しが降り注ぐ中を住吉川に沿って、松の並木道を歩いていくと、
マンションが建ち並ぶ中に、一軒の日本家屋が現れてきます。
小さな家屋ではあるが、昭和初期の雰囲気がたっぷり漂ってきます。
倚松庵とは、「松によりかかっている住まい」の意味で、
谷崎潤一郎が昭和11年から7年間、暮らした邸宅なのです。
この倚松庵での暮らしが細雪の題材になっているんです。
玄関を一歩入る。
ぷぅ~んと古い家屋の香り・・・
おじいちゃんとおばあちゃんの田舎のお家を思い出すような・・・。
家屋の中は、昭和+大正モダンでしょうか?
1階の応接間と食堂には、当時にしては珍しいであろう
応接セットとダイニングテーブルが置かれています。
また、とてもユニークな照明が応接間にありました。
ステンレス・ボールを電灯に被せた感じで、
光が天井に当たってから室内を照らす間接照明なんだそうです。
そして、綺麗なお庭が眺められる縁側に座ってみると、
爽やかなそよ風が頬を撫でていきます。
鮮やかな緑からも癒しをたっぷりもらえます。
ゆっくり時が流れる癒しの空間です。
2階については後日、報告しますね(^^)
谷崎潤一郎旧邸
〒658-0052 神戸市東灘区住吉東町1-6-50
TEL:078-842-0730
【利用案内】
●開館時間/10:00~16:00
●開館日/土日のみ(年末年始は休館)
●入館料/無料
●交通機関/阪神魚崎駅から北へ450m徒歩約6分
by kobezuki | 2006-07-31 18:06 | ふわふわ散歩